【迷惑】機関車スレスレ撮影で緊急停止…“撮り鉄”が猛ダッシュで逃走か 鉄橋の斜面を埋め尽くす鉄道ファンも 群馬

線路脇の斜面にできた人だかり。カメラを構える撮り鉄たちです。

さらに、あぜ道にも列をなしています。

すると、列車に触れそうなほどスレスレで撮影する危険行為によって緊急停止する事態に。

撮り鉄たちによる危険行為が起きたのは、群馬県を走る人気列車の“ラストラン”でした。

JR信越本線などで使用されたディーゼル機関車と電気機関車、通称「DLぐんま」と「ELぐんま」。

老朽化で旅客列車としての運転を終えるため、多くの鉄道ファンが集まっていました。

そんな有終の美に水を差したのが、今回の危険行為でした。

高崎駅と横川駅の間を走る「DLぐんま」と「ELぐんま」。

磯部駅と安中駅の間にある通称“イソアン”と呼ばれる人気の撮影スポットでした。

「ELぐんま」が田んぼ道を走っていると、突如、列車が緊急停止。

よく見ると、線路の脇ギリギリに多くの人がいました。

一歩間違えると大惨事になりかねない危険な行為。

さらに、直後にも再び緊急停止。

よく見ると、撮り鉄と思われる集団は逃げるように猛ダッシュで去っていきます。

列車に乗っていた鉄道ファン:“危険なところで撮っている”自覚があって、警察に捕まるのが嫌だから、必死こいてダッシュで逃げたのではないかと。

一方、SNSで絶景スポットとして拡散された鉄橋には多くの撮り鉄が集結。

斜面を埋め尽くすほどの人だかりに。

中には川のすぐそばにまで入り込み、撮影する人までいました。

たびたび緊急停止となったことに乗客は、「敷地内侵入は遅延の原因にもなるので絶対にやめてほしい」と話します。

列車のすぐそばで撮影する行為が罪に問われることはあるのでしょうか。

鉄道ジャーナリスト・梅原淳さん:一番ひどい場合は列車が脱線して、しかも死者まで出たとなると「汽車転覆罪」というのがあり、死亡してしまった場合、死刑または無期懲役しかないので、たいへん重い犯罪になる。