上原予報士が「この冬」を予報「ラニーニャ現象が発生。日本海側を中心に大雪や暴風雪の可能性」

一気に雪景色となった北海道内。

空知の深川市では道内で最も多い28センチの雪が降りました。

(深川市民)「きょうが最初なんですけど、ひどかったですね。ちょっとうっかりしていました。(外に置いてある)花も入れずに」

真冬並みの強い寒気が流れ込んだ影響で、道北・道央を中心に多いところで20センチ以上の積雪になり、本格的な雪のシーズンの到来となりました。

2024年11月19日午前5時すぎの札幌市内。

一晩で7センチの雪が降り、札幌の冬の風物詩・ササラ電車が初出動しました。

住宅街でも雪かきに追われる人の姿が…

こちらの女性は、起床してすぐに肩を落としたそうです。

(札幌市民)「あしたの朝はひどいなと思いながら(寝て)。窓開けてうわーってなりましたね」

すでに2024年の大雪を心配する人もー

(札幌市民)「だいぶ前に言っていたのは、ことしは雪がひどいですって。もちろん(雪は)少なくお願いします」

こういった声はあちこちで聞かれました。

(栗山町民)「ドカっと来ちゃいましたね。ことしは大雪の予想ありますよね」

気象台によりますと、19日に発表された12月から2月までの降雪量は、日本海側で平年並みか多い予想だということです。

その要因について、上原気象予報士はー

(上原気象予報士)「ラニーニャ現象が発生してきている。日本の南あたりの海面水温が例年より高くなる現象で、日本付近を流れる偏西風が南に蛇行しやすくなります。そうなると北から強い寒気が南下しやすくなるんですね。この影響で、北海道付近でも冬型の気圧配置が強まりやすくなりまして、日本海側を中心に大雪や暴風雪の危険が高まります」

2024年は局地的なドカ雪や暴風雪の恐れもー

札幌に被害をもたらした2021年から22年と似た状況になる可能性があるということです。

こうしたなか、札幌市は今シーズンの雪対策を発表し、予算は過去最大の278億円。

積雪が50センチに達するなど大雪が見込まれる場合は、例年1月に行う排雪を前倒しして12月でも行うとしています。

(上原気象予報士)「雪が本格的に降り始めていないいまのうちから、しっかりと(道具を)買え揃えたりするなど備えをしていただきたい」

本格的な雪のシーズンに突入した道内。