地区シリーズ第1戦
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、ドジャースタジアムで行われたパドレスとの地区シリーズ第1戦に「1番・DH」で先発。2回の第2打席で、値千金の1号同点3ランを放った。球場は騒然。渡米7年目で初のポストシーズンでいきなりの一発に、本人も興奮を隠せず。直後のバットフリップには米記者も驚いていた。
3点を追う2回2死一、二塁の第2打席。大谷が右翼席に同点3ランを突き刺した。スイング直後、大谷は絶叫。持っていたバットにむき出しの感情を込めるかのように、両手で横方向に放り投げた。ガッツポーズも飛び出し、大歓声の中でダイヤモンドを一周した。
この姿には、スポーツ専門局「ESPN」のアルデン・ゴンサレス記者も「ショウヘイ・オオタニはあまり多くを語らないが、彼の行動は物事を雄弁に語る。そして、ここ数年で見られる最もクールなことの一つは、より厳しい状況にさらされたとき、彼がどれほど生き生きするかということだ」とXで指摘。大舞台で見せたその仕草にうっとりした様子だった。
大谷はメジャー移籍後、エンゼルスに所属していた昨季までポストシーズン出場はなかった。今季からプレーするドジャースで初の大舞台。今季は打率.310、本塁打54本、打点130、59盗塁をマーク。本塁打、打点のリーグ二冠に輝き、メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁(50-50)」をマークするなど、打者専念のシーズンでMVP有力候補に挙がっている。