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American superhero horror thriller Constantine, which Francis Lawrence directed for the first time, came out in 2005. It is based on the Hellblazer…
米野球のワールドシリーズが終わり、毎朝が空虚になってしまった。 大リーグの試合があったこの半年間、ほぼ毎朝、大谷翔平がホームランを打つか(打ったか)、試合に勝つか(勝ったか)が楽しみだったのである。 テレビが連日煽ったとはいえ、たったひとりで、大げさにいえば、日本全国のファンに毎朝の楽しみを与えてくれた大谷は、大した男である。 「大谷ロス」というのではないが、毎朝の試合がなくなり、なんだか物足りないのだ。この楽しみをまた得るためには、来年4月(3月?)の開幕まで、待たねばならない。 ドジャースの優勝が決まった試合を、わたしはリアルタイムでは見ていない。0-5になったとき、今日は負けだなと思い、外出したのである。 だからドジャースの大逆転劇のきっかけになった、アーロン・ジャッジのまさかの落球も見ていない。 ※アーロン・ジャッジが落球したシーンの動画は記事最終ページにあり 夕方、帰宅してから、ドジャースの大逆転勝利を知ったのである。気が抜けてしまった。逆に、こんな大事な勝ち試合で、なんでもない凡フライを落球したジャッジは、死ぬほどつらかろうと思った。 事実、ジャッジは試合後、「ドジャースのような相手にミスが続けばそれを利用されるだけ。死ぬまで忘れない」と語った。 好漢ジャッジの誠実さが表れたインタビュー シーズン中、日本のテレビがまるで自分の手柄のように、連日、大谷翔平のホームラン数を報じ、どうだとばかりに、これで2位と何本差です、と付言した。 それはそれでいいのだが、ジャッジとは何本差なんだ? それもいえよ、と思った。わたしはナショナル・リーグだけでなく、両リーグでの1位が気になっていたのである。 しかし、大谷のホームランに水を差すようなことはいえないのだろう。それで調べて見ると、ジャッジは大谷より10本も多く打っていたりしていたのだった。 わたしは以前から(といっても昨年からだが)、ジャッジという男が気になっていた。純粋な白人ではなさそうだが、どういう出自なのか。 身長2メートル、体重124キロで、大谷よりも7センチでかい巨漢である。それなのに、話し方は穏やかで、大谷について話すときも、大谷に敬意を払っていた。 ワールドシリーズ直前のインタビューで、ジャッジは、なぜか恥ずかしそうに大谷翔平をこのように褒めあげていたのである。 「(大谷翔平が何をやっても)もうすべてが当たり前に感じられるくらいだ。打率が残せ、パワーがあり、スピードもある。今季50盗塁(以上)を残したことはかなり賞賛されているけれど、(その凄さは)まだ十分語られていないと思う。すごいアスリートだし、球界最高の選手。このゲームの素晴らしいアンバサダーでもある」 好漢ジャッジの、誠実さが表れたインタビューだった。 ジャッジ少年の子どもらしからぬ返答 アーロン・ジャッジは、1992年生まれである。現在32歳で、大谷の2歳年上である。 詳しい事情はわからないが、生後2日目に、ウェインとパティ・ジャッジ夫妻の養子になっている。夫妻はカリフォルニア州の2000人弱の田舎町リンデンに居住し、ふたりとも教師である。 5歳の頃には、9歳か10歳に間違えられるほど大きくなったが、ジャッジ少年は「人懐っこくて行儀がよく、優しくて、まるで鳩みたいに純真な子ども」だった。 それでも並外れた身長で目立ち、心無い言葉で傷つくこともあった。…
ドジャース1年目にしてワールドシリーズ制覇を成し遂げた大谷翔平(30歳)。MLBポストシーズン中のクラブハウスで、NumberWebの記者がドジャースのスター選手たちを直撃取材した。彼らの証言から分かった「ショウヘイが1年目からチームに溶け込めた理由」。【全2回の後編/前編も公開中】 「オオタニがどんな人なのか…緊張していたよ」 次に挙げられる、大谷がチームに溶け込んだ理由。それは大谷が“普通”なことにある。 じつは大谷と直接話すまで「どんな人なのか、少し緊張していた」と話す選手がいた。ワイルドな髭を蓄えるリリーバー、マイケル・コペック(28歳)である。 コペックは今シーズン途中の7月末、トミー・エドマンとともにトレードでドジャースに入団した。そこからポストシーズンまで、けが人が続出する投手陣の中で奮闘。ロバーツから信頼を勝ち取った。そんなコペックがリーグ優勝後のシャンパンファイトで、感極まりながらこんなことを言っていたのだ。 「ショウヘイ、ベッツ、フレディ。彼らくらいのスーパースターならば、自分の成績だけ考えてプレーしても不思議ではないよね。シーズン中だって、ケガをしないためにアクセルを緩めることだってできたはずだ。でも彼らはそんな素振りを一度も見せなかった。常に手を抜かなかった。彼らが誰よりもハードにプレーしているんだから、チームがまとまらないわけがないだろう?」 そして、ポストシーズンで戦うことについて、こう話していた。「平均的な、スーパースターではない選手でも、活躍すれば一夜にしてスターになれるチャンスがある。だからポストシーズンが好きなんだ」。コペックの発言の裏を返せば、こんな意味も含まれている。自分は現段階でスーパースターではない、と。 「ドジャースに移籍するまでは、オオタニと一度も話したことはなかった。打つだけじゃなくて投げる。そんなクレイジーなことをやる選手がどんな人なのか。興味があった反面、正直少しだけ緊張もしていたよ」 だが、合流してすぐに不安は霧散した。チームメイトと話す大谷を見て、彼が“普通”であることがわかったからだ。 控え捕手が語る…「三塁まで走って!」の真相 「彼はいつもふざけてくるんだよ」。笑いながらそう明かすのは、中継ぎ陣のひとり、ランドン・ナック(27歳)だ。 「(大谷は)ダグアウトで人をいじるのが好きなんだ。ベンチに座っていると、ひっそり隣にやって来て、顔を近くに寄せたり。それでこっちが驚くでしょう? その反応を見てケラケラ笑っている」 オースティン・バーンズも、ベンチで大谷と話すシーンが頻繁に見られる選手のひとりだ。バーンズは34歳、メキシコ代表の正捕手として2023年WBC準決勝で日本と対戦している。現在はドジャースでウィル・スミスに次ぐ控え捕手という立ち位置だが、キャッチャーとしての評価は高い。9月末のシーズン最終戦では、一塁ランナーの大谷が二塁ランナーのバーンズに送った「三塁まで走って!」と言わんばかりのジェスチャーが話題を呼んだ。バーンズによると同シーンの真相はこうだった。 「次の次の打者にテオスカー・ヘルナンデスが控えていた。テオがその時、ちょうど99打点だったんだよ。だから(大谷は)テオが100打点に届くように、私に三塁まで行ってほしい、と伝えたかったんだと思う。ベンチにいる時間が長いから、(DHの)ショウヘイと話すことも多いよ。今思ってるのは、ピッチング練習もしている彼に、いつかこう言いたいんだよ。『50-50を決めたし、もうピッチャーはやめてもいいんじゃないか?』って。そうすれば彼の困惑する顔が見られると思って(笑)。もちろん冗談だけど」 「オオタニが何度もチームを助けた」 最後に、大谷がチームに溶け込めた理由として忘れてはならないのは、彼の「安定感」だ。50-50やホームラン王といった派手な成績ではない。同僚たちが口々に「オオタニが何度もチームを助けた」と言ったように、ベッツやフリーマンが離脱中の試合に出続けた。そして打ち続けた。162試合中、159試合に出場した。 先述のコペックはこうも口にしていた。 「ショウヘイが意思するところに、ベースボールは動いていく」 誰よりも世界一を渇望する大谷が、どこよりも世界一が求められるチームに溶け込めないわけがなかったのだ。